耳の毛色(毛色について考えてみる 8)

また、マニアックな話です。
興味の無い方は、画だけ見てってください。

パピヨンのスタンダード規定では、目の周りと
耳に白毛が無いこと、という規定があります。
(私がこだわる点でもあります。好みの柄？
の記事でも書きました～)
(画↓ボケボケです。スミマセン)


この規定、犬たちの健康を考えてのモノなのです。
パピヨンの白毛は、発生当初(母犬のお腹の中
での話です)から白いのではないと考えられています。
発生当初は全身有色(ウチの二頭は多分全身茶色)
で、Sシリーズ(スポッティング因子)が末端
(足先や尻尾)から進出してきて白毛が増えるらしい。

S(スポッティング)シリーズは、下記(多分)

S 有色毛色に関与しない。(白毛を発生させない)
si 襟首周りなどを白くする。白毛は全身の2～3割程度
sp siと同じくspが決めた部分を白くする。白毛は全身の4～6割程度
sw ほぼ白毛。全身の9割以上が白い


パピヨンはほとんどswかなぁ？
spの子もいると思う。
S因子は今は無いよね。
昔々は全身有色の犬だったらしいのですが。


さて、何故耳と目の周りに有色(色素)が必要か
と言うと、耳の聞こえの部分に色素が必要だから
だそうです。
「蝸牛」と呼ばれる部分に必要みたい。

まぁ、そうは言っても、パピヨンにはマール因子
が無いそうなので目の周りや耳に白毛があっても
聞こえる子がほとんどだと思う。
蝸牛と呼ばれる部分は目の隣位に位置している
ので耳の先に白毛がある位なら問題ないと思うし。

ただ、個人的には、日本人の好みでブレーズ
(額から鼻にかけての白い部分)が広い子を
産出したいから両親ともにブレーズの広い子
同士で交配していくとそのうち出るんじゃないかと
思うのです。難聴とか聞こえない子。
耳が片方聞こえなくても、飼い主さん、ほとんど
気付かないらしいですし。


やっぱり健康が一番！

蛇足：真っ白な犬、マルチーズやウエスティや
サモエドやピレニアンマウンテンドッグは
また別の因子で白いみたいです。