できることをひとつずつ

日々のことをほんの少しずつ公開します。 単なる日記。(笑)

20km弱の怨めしい距離

(注意! 長いので気が向いた人のみ読んで
くださいね~)

今回の雪雪
右上の盛り上がっている所は車ではありません。



画ではどの位か分からないと思いますが、
一歩踏み出すと腰まで埋もれます。
すっごい抵抗を受けながら雪の中を泳ぐ感じ。


この大雪の影響に私も巻き込まれました。

金曜は珍しく残業があったので、19時初めの
電車に乗る予定だったのですが、19時初めの
電車が雪のため運休になり、もう後続の電車
は動かないのかな?と思って駅員さんに
聞いてみると20時台一桁の電車は動くとの事。
20時台一桁の電車は30分以上遅れて20:40過ぎ
に到着したので乗り込みました。
乗り込んでから電車は割と順調に進んでいた
のですが、一番近くの有人駅の二つ前の駅から
車輪(?)に雪が挟まって一時間雪かきを係員さん
がして一駅進み、止まると電車は動けなくなる
ので、また係員さんが一時間雪かきをしてくれて
一駅進んで何とか有人の駅まで到着。
到着したのは23時位だったと思います。
いつもなら15分ほどの距離を2時間以上かけて
到着。それだけでもゲンナリしましたが、
そんなことでヘコンデいる場合ではありませんでした。

金曜夜中でも動くのかな?と思っていましたが
そんな様子は無く、夜ごはんにとカツサンドが
配布されました。
土曜日は(というか金曜日から)降り続く雪と
風も出てきて雪は細かいものの吹雪でした。
雪が降り続いていたため雪かきも午後に少し
晴れ間がでるまでされず、電車はもちろん動かず。
土曜日は朝昼兼用と夜と二食駅弁(駅の裏に
お弁当屋さんがあるのでそちらから配達の様子)
が配布されました。

近隣のホテルは、ホテルから帰れなかった人々で
満室との事で金曜に引き続き土曜も電車内のイス
で眠りました。

日曜になって甲府方面からも長野方面からも
ラッセル車が来ているという情報が朝8時にあり
淡い期待をしましたが、途中雪深過ぎてラッセル車
が2時間同じ駅でラッセルを続けたり(長野方面より)
山の中の路線で雪崩が頻発して進めなかったり
甲府方面から来るラッセル車
でお昼になっても全く見通しが立たず。
日曜は朝とお昼にお弁当が出ました。
(多分夜も出たと思うのですが、私は昼間でしか
分かりませんので)

電車が日曜も動かないだろうと分かったところで
20km弱の距離を歩くことを決意。
天気も良く気温も低すぎないので何とかなる
だろうと判断。

何が起こるか分からないので駅ソバ屋さんで
山菜うどん(←やっぱりおうどんです♪)を食べ
お昼にいただいたお弁当を食べずそのまま持って
ミネラル吸収飲料(アイソトニックウォーター?)の
500mlのペットボトルを二本購入し(水筒を二本持って
いたので(水筒の中身は空)その中にミネラル吸収飲料
を入れて)念のためもう一本500mlのペットボトル飲料を
買ってリュックに入れました。
それから何か携行して食べられるものを…と探した
のですが二日も50人(60人)程の人が駅に居るので
めぼしいものは既に売れてなくなっていて、やっと
見つけたのが「ホシイモ」。
この干し芋も購入してリュックに。

午前10時位に駅から大通りまで(500m位?)歩いてみて
車は通れるか微妙だけど何とか雪かきされているみたい
だったのでいいだろう、と思いながら念のため駅に併設(?)
されているタクシー会社の運転手さん(彼らも家に帰れず
ずっと居ました。バスもタクシーも危険すぎて動きません)
に道の様子を聞いてみると20号線に出るまでの道は
除雪されていないとの事。

雪に埋もれる覚悟もしていざ歩くぞ!と。(この時12:30)

市の支所の辺りは割りと雪かきされていて走れる位。
警察署の信号まで来て、20号線へ降りる道に進入禁止
の矢印が!
でも見える範囲は少し除雪されているので無謀にも進入☆
民家のある辺りまでは除雪されていて走れる(滑って危険
ですけどね。真似しないようにしてください)ので走る。
民家が途切れ、山道なので道が360度回っているのですけど
それに差し掛かる辺りから腰までの雪に埋もれます。
幸いにも歩いてくれた方が居たみたいで足あとがあるため
なるべくその足あとを辿って進みますが、ショートブーツの
中は雪だらけです。足もだんだんしびれてきます。
どなたかの足あとを辿っていても雪の軟らかい所では
膝ぐらいまで埋まります。
途中、20号線から上ってきた男性(30代位?)と遭遇。
その方が20号線まで足あとがある、それから途中雪崩で
崩れているから気をつけるように、との情報をくださって
20号線まで道が(足あとが)続いていることに勇気をもらう。

全く雪かきのされていない場所を進んでいると20号線から
上ってきた男の子(20代かな?)とお会いしまして今度は
私が道の状況を尋ねられたので、途中まではこのような
除雪されていない状態だけど、道がループした後は
歩ける位除雪されていますよ、とお伝えしました。

しばらく進むと、トラック1台、普通の車2台(3台かも?)、
タクシー1台が雪の中に乗り捨ててありました。
トラック以外はフロントガラスの中に電話番号と氏名を
書いたメモがおいてありました。
全部の車の屋根に雪がありませんでしたので、雪が止む
までは車内にいらっしゃったんだろうなぁと思います。

さて、自分に課した20号線まで一時間!という目標に
向かって走れるところは走ります。
20号線に出ると時間を確認。1時間10分位。(13:40位)
雪道で足は冷たいけど汗はかいているのでここで水分補給。
山に登った時の経験が活きているような気がします。
(え?気のせいですか? そうですか。笑)

20号線上は様々でした。
雪がほぼ除雪されていなくて除雪車が通ったために
圧雪になっているだけの所、一車線分だけは雪かきされて
いる所、車(トラックも高速バスも観光バスもいます)が
止まっていて道を封鎖しているところ、車は止まっている
けど整然としていて空いたスペースで車がすれ違えそうな
所。今、やっちゃいました、という接触しそうな道を封鎖して
いる車のある場所。
雪を捨てる場所が(多分ご自分の家の所に)無いので
雪を捨てに川沿いに軽トラックで来たのはいいけど帰れなくて
立ち往生している地元の車。

雪かきをしている地元の人々とは世間話をして情報を
もらい、ほんの少しほっこり♪
地元の人じゃなくて(多分車の持ち主ですね)雪かきしている
人たちは「こんにちは」と言っても反応が様々。
挨拶だけ返してくれる人も居れば、「お疲れさま」と労ってくれ
会話を続けてくれる人も。
すっかり疲れて車の中で眠っている人も居れば、どこかの
食品会社なのかトラックの中から配送予定だったヨーグルト
かな?を配布している会社も。
近所の人からの剥いたリンゴの入った大鉢を雪の上に広げ
宴会ならぬ情報交換をしている人。
不謹慎ですが、おもしろかった♪(すみません)

さて、次の目標は14:30までに道の駅まで。
20号線を、相変わらず滑りながら(捻挫に気をつけて)走ります。
道の駅までは意外に近かったようで(道が雪深くなかったのが
幸いしたかな?)14:15には到着。

20号線沿いにあるガソリンスタンドから給油車が出てバスなど
から優先して(多分ね)給油していました。
タンクを持っている人は(車にタンクが積んであるのってすごいね!
トラックの運ちゃんとかかな?)ガソリンを買いにスタンドまで
行ったりしていました。(本当はガソリンって専用缶でしか買えない
のだけど、こういう時は無視だよね、そんな四角四面なところは)

コンビニも道の駅も車でいっぱい。
コンビニに買い物に行くために自分の車から歩いている人々も
たくさんいましたが、食べ物とかのこっていたのかなぁ?
私は駅に居たので、同じようなお弁当とは言え、ごはんがもらえて
トイレもあったので恵まれていましたが、道路上の人々は
ごはんもトイレも不便だよね。

道の駅を過ぎてからの目標は橋の袂までで、15:15。

ここで何となくお手洗いに行きたくなり、でも水分は汗で出ている
はず…と変ながまんをしてしまいます。
先ほど(って言っても戻りたくないくらいの距離なのですけど)
コンビニを2軒過ぎたトコだったんですよ。
でも、山でトイレに行きたくなくてもトイレに行かない時間が長く
なると体調が悪くなることを思い出し、トイレを貸してもらえそうな
所を探しながら走ります。
ガソリンスタンドを発見!スタンドのおばちゃんにトイレ貸してください
というと快く貸していただけました♪
ありがとうございました。

さて、トイレにも行けたので安心して(?笑)水分補給二回目です。
車は動けないので、道路上(というか雪の上ね)にリュックを
降ろして水筒を出して少し多目に飲みました。

お店をやっている人(飲食店のおばちゃん)が道に出ていたので
私の目的地まであと5km位ですよね?と聞いてみるとまだ大分
あるよ。とのこと。あぁ…客観的な数字をおばちゃんに求めた私が
いけなかった。まだ大分というのは結構心臓にきます。
気を取り直して走っていると14時を回ってきたためか(一番気温
が上がる頃だからですかね?)雪が更に溶けてきて滑る率が
上がり、とうとう転んで右膝を擦りむいてしまいました。
まぁ、痛いですが走れます。大丈夫。
怪我の様子は見ないです。見るときっと弱ります、私(笑)。

橋の袂には15:10頃に到着。おぉ!もうすぐ(でも無いけど)です。
ここで電池が残り少なかった携帯ラヂオでニュースを聞きますが
ラヂオのニュースは平和ですね。
この雪の状況は「大変な」という言葉で表現されているだけです。
私の通ってきた20号線の状況も2kmに渡って通行止めと言って
いますが、大嘘です。10km位は通行止めです。
ニュースはすぐに終了してしまいました。AMのNHKニュースだった
のですがAM民放もFM各局も一般放送です。
(私の携わっているコミュニティFM局のみが(雪で誰もスタジオに
来れないのでしょう)東京のキー局の放送か、オールディーズの
音楽をエンドレスで流しているかのどちらかでした。こういう時に
こそコミュニティ放送が活躍できるといいんですけど、まず自分が
家に帰れないので、偉そうなことは言えませぬ。私ミキサー
いじれないしね。苦笑)

何とか15:30頃家に帰り着きました♪
ただ、道から家までのほんの10m程の距離が(当たり前ですが)
誰も雪かきしていないので、またまた腰まで雪に埋もれ、雪の
中を泳ぐようにして家のドアに到着。
ドアの前に雪がたまっていなくて良かった。
もし雪が溜まっていたら、ドアが開くまで雪かきしなきゃならなかった。

家に入ってお風呂を沸かし、冷えた体をとりあえず温めてから
家から道までの距離を雪かき。
雪かきし始めたところで近所(組に入っているので顔見知り)の
ご夫婦が通りかかりました。どうやら荷物からして近くのスーパーに
買出しに言ってきた様子。
「車どうしたの?」と聞かれたので「駅(最寄り駅ね)の駐車場に
置きっぱなしです」と言いつつ、20km弱を歩いて帰ってきたことを
さらっと聞いてもらう。(ちょっと気が晴れました)

ご夫婦が去って雪かきしていると!
隣のお兄さん(今日はあえてお兄さんと言わせていただきます!)
が小型ユンボで無言で手伝ってくれました。
「大丈夫です」と遠慮しても「(雪を)かいてやる」とおっしゃって。
「車どうした?」と聞かれたので「駅(最寄り駅)に放置してあります」
と答え「駐車場もかく?」と聞かれたので「いえ、しばらく(車を)持って
帰らないので大丈夫です」と答え、お兄さんの家の雪かきに
戻ってもらいました。

とはいえ、もう雪が止んで1日以上経って氷になってきています。
これが明日になると更に厄介なので車の駐車スペースも自分で
雪かきします。(あまり甘えてはいけません。自分でできることは
自分でやります。)
ところが、半分くらいまで雪かきしたところで、お兄さんがまた
やってきてしまいました。周りの様子を見られるということは
お仕事がデキル人なのかも知れませぬ。ありがたいことですが
お礼がめんどうだったりします。。。
あとね、ユンボでかくと雪が余計に固まってしまうのですよ。
でも、お気持ちはとても嬉しくて惚れそうです。(はい、冗談ですよ。
勿論)

さて、雪かきも終わって、お礼をどうしようかと思っていると
JRでお昼にもらったお弁当とお茶があるのに気付きました。
私はすっかりお弁当に飽きていたので&スーパーにも
コンビニにもすぐに食べられるものが少ない状況なので
喜んでくれるかな?少なくても邪魔にはならないでしょう、と
お弁当とお茶、それから友から送られてきた甘い伊予柑
二つ、お隣にお礼としてお届けしておきました。
表面上は嫌がっているようではありませんでしたが、本心は
どうでしょうか?
まぁ、情けをいただいた時にお返し(自己満足ですが)できた
ので良しとします。

長い週末でした~。

気が向いたらまた関連記事を書くかも?です。